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私が読んだ漫画は一井かずみ先生の「きっと愛してしまうんだ。」です。

この物語は、会社では鉄壁の美人として知られる藤田歩(ふじたあゆむ)が、彼氏に振られてしまう…というところから始まります。 このあと、ひょんなことから祖父の家で会社の同僚・谷地俊介(やちしゅんすけ)と同居するという、急展開が!さて、この二人の関係はどうなる!?というのがこのお話のあらすじ。

私は少女マンガと聞くと、正直「人間関係がドロドロで複雑すぎて、現実味がなさ過ぎて冷める」という印象があります。

しかしひまつぶしにと、偶然パソコンの広告から「きっと愛してしまうんだ。」を読むと、 絵がシャープなタッチで、読みやすい構成になっていました。私はこのサラっとシャーペンで描いたような絵が気に入り、試し読みだけでなく全巻読みました。

登場人物が少なめで、女の戦いや男の取り合いのような展開もほとんどなく、読みやすかったです。多少当て馬要素のある人物も登場しますが、それも含めてなんとなく平和に解決するのが、この作品の良い所だと思います。

人付き合いが苦手で不器用な歩が、谷地とどのように接し、どのように変わっていくのか、全七巻を通して、ゆっくりとていねいに描かれています。一応恋愛漫画ですが、人としての優しさがテーマで、全体的に心がホッコリする内容でした。ゆったりとした作品だからこそ、主人公たちの気持ちがよく共感できました。

ちょっと落ち着いている話かもしれませんが、現実味がある話が好きな私には、とても読むのが楽しいものでした。また読もうと思います。

 

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