前話で、はじめて今泉の弟と対面した松子。緊張していた松子でしたが、顔は似ていても、今泉とちがってやわらかな雰囲気にすぐに打ち解けます。しかしひょんなことから、弟を前に松子と今泉は口喧嘩に…。
「いつも藤井さんのせいですよ」という今泉の言葉に、カチンときた松子は言い返し、けんかはヒートアップ。結婚報告の幸せムードから一転、険悪な雰囲気となる二人ですが、はたして仲直りできるのでしょうか？最新話、9巻59話 酒と恋に酔っては然るべき感想です！
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酒と恋には酔って然るべき 最新話9巻59話のネタバレとあらすじ
会社の上司・中川に、今泉との結婚を報告した松子。中川は驚いた様子でしたが、「なんか納得したよ」と笑顔で返されます。
しかし、中川はどこか浮かない顔で、「実は僕からも話が…」といいにくそうに切り出します。松子が不思議そうに話をまっていると、そこに名取が現れ、「よろしくな、相棒！」と肩をたたいて去っていきます。
何のことかさっぱりつかめない松子でしたが、中川に別室に呼ばれ聞かされたのは名取がいる企画部への異動でした。
なんでも企画部では今後広報活動に力を入れたいそうで、SNSでおもしろい発信をできる人材を探していて、松子に白羽の矢が立ったようです。
主任への昇進もありキャリアアップだと説明されますが、松子は「結婚するからですよね…」と青ざめた表情で返します。
慌てて「強制ではないから、前向きに考えて」とフォローする中川の言葉は聞こえず、おぼつかない足取りで自席へと戻る松子。
隣に座る今泉を見ながら、「部署のみんなにも気を遣わせるのはわかってる」と言い聞かせますが、それでもすぐに気持ちの整理はつきません。
まさか結婚相手に席を追われることになるとは…傷心の松子は、なんとか元気を取り戻そうと前からやってみたかった大人のたしなみのひとつ、「蕎麦前（蕎麦屋さんで料理を肴に一献、シメにおそばを食べる江戸っ子の風習）」にチャレンジすることにしました。
週末、神楽坂のあるお蕎麦屋さんを訪れた松子。その店は店主が松子と同じ会津の出身ということで、福島のお酒や一品が充実していました。
たくさんの料理と店主おススメのお酒を前に、「今日までよく頑張った」と自分を労う松子。シメの蕎麦も美味しくいただきながら、上京したての頃を思い出す松子。慣れない東京での仕事に四苦八苦していましたが、今となっては神楽坂の名店で蕎麦前が一人でできるような大人になっていたんだと感傷に浸ります。
エネルギーチャージできた松子は、企画部への異動を昇進と切り替えて、明日からまた頑張ろうと意気込むのでした。
翌日、「入社以来のコンビだな、企画部で伝説をつくろうぜ」とどこか嬉しそうな名取に声をかけられる松子。
するとそこに、今泉が偶然通りかかります。話を聞かれていたようで、「藤井さん、異動するんですか？」と驚いた様子でたずねてきて…？！
最悪のタイミングで今泉に企画部への異動を知られてしまった松子！また二人はすれ違ってしまうのでしょうか？！
今話のお酒 【彌右衛門（やうえもん）素品（すっぴん） 大和川酒造店（福島県）】
田んぼからの酒造りを実践する大和川酒造店は、会津喜多方地方にあります。「土地と人とは一体」という考えを大切にしている、今注目の酒造です。
彌右衛門「素品」は、自社の田んぼで育てた山田錦をほとんど磨くことなく、90％精米でつくり、酵母を添加しない生もとつくりの製法で仕込んだ純米酒。
「素品」の名前の通り、飾らない潔さのある慈悲深い味わいが特徴です。
どの温度帯でも美味しく飲めるお酒で、松子は柔しく体に染み渡る「ぬる燗」で楽しんでいましたよ。
味の濃いものから薄いものまで幅広く合うということで、松子は会津の馬刺しや会津地鶏の塩焼き、蕎麦屋さんの出汁巻き卵をオーダーしていました。さすが会津のお料理と相性バッチリなようです。
参考URL：http://www.yauemon.co.jp/
感想
松子のことだから結婚後も仕事はやめないだろうな～と思っていましたが、まさかの企画部への異動がいいわたされてしまいました。
上司へ同じ部署内の人との結婚を報告して、すぐに異動って確実に「結婚」を理由にとばされてますよね。
確かに同じ部署内で結婚ってまわりはちょっと気まずくなっちゃいますよね。仕事中でも飲み会でもなんとなく気を遣ってしまうというか。私も先輩の営業と事務の人が結婚した時はびっくりしましたし、先輩を全く異性として意識してはいませんでしたが、なんとなく奥さんに対して遠慮してしまう部分もありました。
わかる、私が上司の立場だったらきっと同じことしてたと思うんだけど、でも悔しいですよね。今まで約10年ほど営業部で頑張ってきて、結婚というプライベートなことが原因で違う部署に異動になるってちょっとむなしくなっちゃいますよね。今まで必死に頑張ってきたのに、こんな簡単に配置転換されるんだって。
営業部から一名人を欲しいと言われたからとありましたが、それなら伸びしろのある20代の若手社員がいくとおもうんです。それを松子のような中堅社員を選んだということは、そういうことなんでしょう。
でもここでちゃんと自分の機嫌をとれるのが松子の素敵なところですよね。前からやりたかった大人の街「神楽坂」の蕎麦屋の名店でひとり「蕎麦前」を楽しむっていう。
ここに今泉を誘わず、一人で訪れているのも松子らしいですよね（笑）誰かと一緒だと気を遣いますが、とことん、自分自身を甘やかしたかったんでしょう。地元会津の味を堪能できるお店を選んでいるのも松子らしいですよね。
松子の異動にも驚きましたが、ちょいちょい松子へアプローチしてきている名取がいる部署と聞いて、ちょっとざわざわしちゃいますよね！もう松子のことは、あきらめたのかなと思っていましたが、さりげなく松子の肩に手をおくし、やたらと松子の異動を嬉しそうだし。まだ捨てきれないのかな？
松子が今泉と結婚するってわかっていても、名取は変わらずちょっかいだしてきそう。というかちょっかいだしてきてほしい。願わくば、今泉がやきもちやいてほしい。
名取も「恋には酔って然るべき」タイプなのかな～結婚に縛られずふわふわ恋を楽しみたい感じなのかもしれない。
そして名取と楽しそうに話している（松子はそうでもなさそうだけど）ところに、今泉が異動の話を聞いちゃうんですよね。
結婚相手とは言え、内示の段階のためまだ今泉に異動することを言っていなかったマジメな松子。今泉も、よりにもよって名取の口から異動の言葉を聞いてショックを受けたことでしょう。
じゃあ、俺とのコンビも解消ですねと拗ねてしまう今泉・・・なんですが！でもそのあと、松子の席の後は新卒が入るんじゃないかってウワサですよ、と余計な一言を残しています。
それってウワサを聞いてるんだから、松子が異動するって知ってたってことですよね？また松子ってば、まんまと今泉に振り回されてませんか？
結婚が決まって最近デレが多い目でしたが、やっぱり今泉はどこまでいっても今泉ですね！
今回の見どころは、今泉が後輩として、異動することになった松子へお礼を伝えるシーンです。
松子の異動を聞かされてもクールな今泉でしたが、あらためて「営業部の楽しさを教えてくれてありがとうございました 先輩」と笑顔で伝えます。
異動してきたころは愛想が悪く、付き合い方が難しかった今泉にこんな言葉をおくられて、思わず涙する松子。このシーンは、普段は恋人同士でありながら、仕事での先輩後輩としての面も見れて、ジーンときちゃいましたね。
こんなに後輩に慕われる松子なら、新しい部署でもきっと活躍できることでしょう！
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以上、酒と恋には酔って然るべき 最新話ネタバレ 9巻59話でした。
