サチのお寺ごはん最新話ネタバレ10巻2月号　両親の離婚後も源導が寺に残った理由とは？

2022年8月31日 2022年8月31日

前話では、唐丸とサチが二人で買い出しをしていたところ、唐丸の大学のサークルメンバーに声を掛けられるお話でした。サチは頭を下げて丁寧にあいさつをしますが、友人たちはサチを見るなり、「こんな真面目そうな彼女とどこで知り合ったの？アプリ？」と笑います。そんな失礼な態度に友人とは言え、唐丸が黙ってはおらず…？！今話は源導の両親のお話です！最新話の10巻2月号、サチのお寺ごはん感想です！

サチのお寺ごはん最新話 10巻2月号のネタバレとあらすじ

新年を迎え、唐丸と買い物に来ていたサチ。休憩がてらカフェに入ると、偶然にも源導の父親・陽一と母・良花に出会いました。

唐丸が「離婚後も二人で会うんですね」となんとも聞きにくいことを尋ねると、良花は気まずげに近況報告にたまに会っていると答えます。

そんな姿に、サチは良花さんはもう陽一さんのことを許しているのかなと複雑な気持ちになります。

さらに唐丸は追い打ちをかけるように、「どうして良花さんは源導さんと一緒に寺で暮らさなかったの？」と続けます。

陽一が突然ミュージシャンになると書置きして寺から居なくなり、大騒動になっていた当時。

良花は精神的に参ってしまい、居づらくなったことから中学生だった源導を連れて寺を出ることにしました。

しかし、源導の答えは「寺に残る」だったのです。「僕がお寺を継ぐから」と淡々と答える源導に、良花は驚きます。「お父さん出て行っちゃったのよ？！」と言っても、お父さんは関係ないと毅然と答える源導。

それならと、そのまま残ろうとする良花に対し、「お母さんが居づらい気持ちもわかるから別々に暮らそう」と笑顔で答えたのでした。

そんな話を聞き、サチは源導にとってそうとう辛い決断だったのではないかと心配します。

その後、唐丸とサチが縁泉寺を訪れると、すっかり夫婦のような雰囲気の源導と聖子がそろって出迎えます。

唐丸はさっき源導の両親に会ったと話し、二人が今もあっていたことを知っていたのかと源導に尋ねます。知らなかったと少し驚いた様子で話す源導。

サチは思わず「なぜ母親についていかなかったのか？いろいろ無理していたんじゃないのか」と尋ねます。しかし源導の答えは予想外のもので…？！

感想

せっかく前号で急上昇した唐丸の株ですが、一気に急降下しちゃいましたね～。

物語の進行上、仕方がないとはいえ、ズバズバと聞きにくいことも芸能リポーターのごとく質問する唐丸にちょっと引いちゃいました。

いくら源導と仲がいいとはいえ、好奇心という下心があけすけで嫌になっちゃいました。やっぱり私は源導さん派だったわ。

そんな源導さん、中学生の頃の姿が描かれていましたが、まあ～かっこいい。当然お坊さんになる前なので髪があるんです！坊主でさえ美しい源導さんですが、サラサラの髪の毛があることで正真正銘の美男子だったと判明。かっこよすぎて三度見しました。これは相当モテただろうな。

そんな中学生の源導さん、普通なら思春期反抗期真っ只中の難しい年ごろだというのに、達観していましたよね。

多感な時期に父親が家を出て行って、両親が離婚するってかなり精神的にきついですよね。それなのに源導さんは、住職になるという大きな使命のもと、寺に残ると決め、さらには嫁の立場である母親の心情にも理解するというスーパーよくできた息子だったんです。

良花さんは源導に気を遣わせてしまったことを、数十年たったいまも負い目に感じているようでした。母親だもん、そりゃそうですよね。

にしても、隣で聞いていた陽一メンタル強すぎませんか？自分のせいで妻と息子が辛い思いしてるのに、源導に対し「あいつ人生二度目みたいなやつだったな」と笑い飛ばしてましたからね。源導いわく「あの人に改心や反省を求めちゃいけない」なんて散々なこと言われてましたが、あながち間違いじゃないのかも。

幼き日の源導の話を聞いたサチは、「無理していたはず」と半ば決めつけのように心配していました。すぐにホームシックになる自分と置き換えてそういったんだと思いますが、自分の価値観で相手の行動や感情は推し量れないもの。こちらが勝手に決めつけて心配するって失礼なことですよね。サチの行動を見て自分のふるまいを見直すきっかけになりました。

今回の見所は、サチに「無理していたんじゃないですか？」と聞かれた源導が、あっけらかんと「いいえ、まったく」と真顔で答えたシーンですね。

源導さんには両親だけでなく、寺を支えるたくさんの檀家さんに育てられていました。両親が離婚すると聞いた時にも、まっさきにその人たちのことが思い浮かんだというのです。

いかに源導さんがいろんな人に大事に育てられたかがわかりますよね。後ろ向きな理由ではなく、自分の意志で寺に残ると決めたことにどこか安心しました。