前話では主人公セイが異世界にあるスランタニア王国による聖女召喚の儀により、魔物討伐のため「聖女」として召喚されました。
しかし共に召喚された女子高生が「聖女」として連れていかれ、セイは放置されてしまいます。退屈しのぎにしていた散歩で出会ったジュードのおかげで、セイは薬用植物研究所の職員として働き始めます。その仕事はポーション作りでしたが…。『聖女の魔力は万能です』1巻2話ネタバレ感想です。
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聖女の魔力は万能です 1巻2話 ネタバレとあらすじ
薬用植物研究所の職員として働き始めたセイは、持ち前の仕事中毒ぶりを発揮して毎日下級ポーションを大量に作っていました。ポーションを作ることで製薬スキルのレベル上げに勤しんでいたのです。なんとこの世界にはステータスを確認できる魔法がありました。セイは上級ポーションを作れるレベルを目指しています。
研究所では、セイが作った下級ポーションを調べた結果、他の人が作ったものよりも効果が5割増しであることが判明します。その原因がわからないまま、セイはレベルアップし上級ポーションを作れるようになりました。
そんなある日、研究所に緊急要請が入ります。第三騎士団がサラマンダーという魔物の討伐に行き、怪我人が多く出たためポーションが大量に必要になったのです。
幸いにもセイが作ったポーションが大量にあり、十分な量が用意できました。怪我人がいる場所へ所長をはじめ研究所の職員が何人か向かうというので、セイも一緒に向かいます。
特に重傷で命の危険があった第三騎士団団長に、セイは自身が作ったポーションを飲ませます。効力が高すぎてしまい込んでいた上級ポーションを持ってきていたのです。セイが作ったポーションは効力が5割増し…これが団長の命を救い、事なきを得ました。
セイが作ったポーションの効力の素晴らしさは第三騎士団にはもちろん、所長の報告により宰相の知るところになるのでした。
感想
自分ができることを見つけ、目標をもって邁進するセイ。異世界に行っても自分をしっかりと持っているその姿に憧れを感じます。働きすぎなのは変わらないようで思わず笑ってしまいました。でもそのおかげで第三騎士団の怪我人を助けることができたのです。意図的ではないにしろファインプレーです。
それにしてもセイが作るポーションの効力が5割増しなのはやはり「聖女」だからでしょうか。他の人と同じ作り方なのに効力が大きく異なるというのは驚きです。しかしここまででセイが「聖女」であると断言はされていません。聖女召喚の儀で呼び出されているので、恐らくセイも女子高生・アイラも聖女だと思うのですが…。
今回、セイは実際にポーションを使う場面に出くわしました。魔物の討伐をすると事前に聞いていたとはいえ、被害がどれほどになるのかというのもわかりません。召喚前の世界では大怪我した人を見ることが少ないでしょうし、第三騎士団の怪我人にポーションを使用するというのは衝撃的なものだったのではないでしょうか。ポーションの用途を知っていても、実際に使用する場面を見るまで怪我人を直すという実感は持てないものだと思います。怪我人が集まっている場所へ行ったセイが言葉をなくしてしまうのも無理はないでしょう。むしろ、すぐに動けるようになったことがすごいです。こういうところに、セイの責任感の強さが現れているように感じます。
研究所の職員も、セイのポーションの効力が5割増しと聞いていても実際に使用して効果を見ることはなかったはずので、驚きを覚えた人もいたでしょう。
特に上級ポーションの効力です。もしセイがレベルアップして上級ポーションを作っていなければ、団長はどうなっていたのかと想像するのも恐ろしいですね。セイの頑張りが報われた瞬間でもあります。このシーンは思わず息を詰めながら読んでしまい、セイと一緒になって緊張してしまいました。団長が助かって本当によかったです。
セイとは対照的に、アイラは王子の意向でその場には現れませんでした。高位の回復魔法が使えるのに姿を見せないアイラに対し、騎士たちの不満が募っているようです。2人の聖女は大きく道をたがえているように見えますが、今後どうなっていくのでしょうか。
さて、今回の見どころはセイの上級ポーションが第三騎士団団長の命を救うシーンです。これによってセイのポーションの効力が研究所以外の人にも知れ渡りました。今後それが物語にどう影響してくるのでしょう。5割増しの謎は解明されるのでしょか。
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以上、聖女の魔力は万能です 1巻2話のネタバレでした。
