前回のお話では、病に伏せっていた梨花妃の元を訪れた猫猫。
薬屋として尽力し、無事に梨花妃を回復させたのでした。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~2巻6話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~2巻6話のネタバレとあらすじ
後宮では年2回大イベント・園遊会の準備が行われていました。
今年の園遊会には皇帝の他、玉葉妃と梨花妃、それに里樹妃と阿多妃を含めた4人の妃が集まるのです。
寒空の下の長丁場でキツイのよね…とぼやいた侍女の言葉を聞いた猫猫は、着物の下に簡易式のカイロを入れる提案をしました。
すると後ろから、「それは名案だ!」と言う声が…。
猫猫は相変わらずナメクジを見るような目つきで、壬氏様の分も用意しますよ…とため息をつくのでした。
園遊会当日になり、着飾って出席する猫猫。
初めて見る4夫人を観察しますが、衣装の色も合わせず…浮いている里樹妃が気になります。
席を外してカイロの石を替えていると、キラキラオーラを纏った壬生氏がやってきました。
彼は去ろうとする猫猫の肩に手を乗せ、引き止めますが…。
そこには別人のように美しくなった猫猫の顔があったのです。
人違いだと思った壬氏は謝りますが、いつもと変わらない蔑むような視線で猫猫だということがわかりました。
花街で生活していると、醜いほうが身を守れるんです…と言った猫猫に、衝撃を受けた壬氏。
彼は自分が身に着けていた簪(かんざし)を外し、猫猫の髪に挿しながら「…すまなかった」と言いました。
素直に去って行く壬氏を珍しく思っていると、近くにいた水晶宮の侍女たちが口喧嘩をふっかけて来たのです。
猫猫の威嚇ですごすごと逃げ出す侍女達ですが、もう一組…里樹妃と阿多妃の侍女達も同じように争っている場面を目撃した猫猫。
この後、何も起きなければいいけど…と不安になる猫猫なのでした。
感想
今回は後宮の大イベント・園遊会が舞台です!。
1巻では女の野望渦巻くドロドロ劇とは距離があったのですが…さすがの猫猫も逃れられない様子。
この園遊会のお話は、初めての長丁場を予感させます。
序章らしく、猫猫は4夫人の関係性や皇帝の身内の状態の情報収集に専念していました。
その中でも衝撃的だったのは、美しく着飾った猫猫です!
今回侍女たちにメイクをされ…猫猫が普段わざと野暮ったくメイクしていたことが判明しました。
彼女のトレードマークであるそばかすもメイクだったんです!
メイクといえば、欠点を隠したり美しく見せるのが目的だと思い込んでいたので…これは予想出来ませんでした。
そばかすがないだけで、後はナチュラルメイクなのに…大きくて切れ長の目が際立っています。
いつも見ている壬氏が見間違うくらいなので、大変身なのは間違いないですね。
同時に、そうしないと自分の身も守れない所に住んでいたという凄惨な事実もわかりました。
壁一枚隔てた外では、身分が低い者は誰にも守って貰えず…辛い生活をしている人がたくさんいるんですね。
後宮に連れて来られてから、猫猫はその差を肌で感じる機会が多かったと思います。
その話を猫猫から聞いた壬氏は、珍しく真剣に話を受け止めているようでした。
街の人の現状を知らなかった壬氏は、かなり位の高い人だということが推察出来ますね。
後宮で働いている人達も、猫猫のように外から来た人の方が多いはずですから…。
そして猫猫の髪に自らの簪を挿してあげていて…この漫画を読み始めて、初めてドキッとしました!
普段は猫猫にナメクジ扱いされてますから、恋愛とは無縁な二人。
普段はキラキラオーラを纏っている壬氏が、憂いを帯びた表情で猫猫の背後に立っていて…。
美しいのですが、ちょっと切なくなりましたね。
猫猫はいつも通りな態度なんですが、明らかに壬氏は大人しいんです。
猫猫の大変身に心奪われている可能性もありますが、しょんぼりするのは変ですよね…。
私は、やっぱり身分の低い者への扱いにショックを受けているんだと推測します。
街の人達の状況を知らない人なんて、元々高貴な位の出身とか…国を治める側の人達の可能性が高そうですよね。
丁度皇帝の後継ぎと言われている皇弟がいて、病弱で誰も姿を見ていないそうですし…。
もしかして、壬氏はお忍びの皇弟なのでは?!とまで思ってしまいました。
ちょっとした侍女の言葉や壬氏の仕草がうまく散りばめられていて、読んでいるうちに猫猫のように推理してしまう…。
1巻は肩慣らしでしたけど、いよいよ本腰入れて来るな!という予感がしました。
今回の見どころは、壬氏が変身した猫猫に簪を挿すシーンです。
この簪、園遊会では特別な意味もあるようなのですが…ここも謎で終わってしまいました。
色々知りたい事が多すぎて、次のお話が待ち遠しいです!
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~2巻6話のネタバレでした。