前話では東京で働かないかと誘われた葉菜は、仕事と結婚・妊娠に頭を悩ませていました。帰りに立ち寄った電気屋さんで、偶然りょうちゃんと見知らぬ女の子が二人で居るところを目撃してしまいます。
見たことのない楽しそうな笑顔にショックを受ける葉菜は、思わずその場を立ち去りますが･･･？花束をもう一度、最新話3巻14話の感想です！
花束をもう一度 最新話ネタバレ 3巻15話 ネタバレとあらすじ
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人ごみの中しゃがみこむ葉菜に、追いかけてきたりょうちゃんが息を切らしながら声をかけます。葉菜はまた逃げ出そうとしますが、そこに先ほどまでりょうちゃんと一緒に居た女の子が追いかけてきました。
葉菜の姿を見るやいなや、「この人と全然関係ないですし、相当彼女さんのこと好きですから！」とだけ言い残し走り去ります。
あまりのことにあっけに取られていた二人ですが、葉菜はああいう明るい子と居たほうがいいはずだと告げます。それはヤキモチではなく、自分以外の女性とは笑顔で話すりょうちゃんを見てきたからこその言葉でした。
しかしりょうちゃんは「オレ振られるんですか？」としょんぼりと肩を落とし、予想外の反応を見せます。
りょうちゃんのことを勘違いしていたかもと感じた葉菜は、少し歩こうかと提案します。お互いのなんでもない話を初めてするうちに、りょうちゃんにも埋めたい穴があったことを知ります。
お互い様だねと笑う葉菜に、「でも本当はただの一目ぼれかも！」と必死に告白するりょうちゃん。思いもよらない言葉に驚きながらも、初めて花束をくれたあの日のことを思い出し嬉しさがこみあげるのでした。
ようやく想い通じ合えた二人ですが、葉菜はこれから東京に戻るのか地元に留まるのか。彼女の出した答えとは･･･？
感想
葉菜とりょうちゃんの心のすれ違いもなくなり、ハッピーエンドに終わりましたね！30代のリアルな恋愛事情と居場所探しに奮闘する姿は共感するところも多く、逃げることも大切だと肯定してくれるような優しい漫画でしたね。
登場するキャラクターはみんな魅力的で、中でもりょうちゃんは最後までかっこよかったです。
葉菜にだけ無愛想な態度だった理由が、ただの一目ぼれって･･･！二人が出会ったシーンでもギロリと睨んでましたけど、あの仏頂面も恋に落ちた顔だったのかとわかると可愛らしく思えてきます。
なかなかりょうちゃんの心情が描かれなかったので、同じく東京で辛い経験をした葉菜を救うことで、自分の承認欲求を満たしたかっただけなのでは･･･と心配していたんですが、ほんとに葉菜のことが好きだったんだなってきゅんとしました。
新しく歩き始めた葉菜は、東京でも地元でもない埼玉県の大宮で働き始めました。確かに大宮なら、東京ほどあくせくしていないけれど、地元より栄えているしぴったりかもしれないですね。住まいは実家のある駅の近くで、一人暮らしをはじめたようです。
ちなみに、ラストの展開は決定的な言葉で説明されているわけではなく、ところどころ描かれる背景で読者に伝えています。そういえばこうした全てを言葉で説明することなく連想させる演出が、この作品は多かったように思います。読者の解釈に任せ、想像する余地を残す部分が多かったからこそ、よりわくわくしながら楽しめたんでしょうね。
なんといっても今回の見所は、葉菜の「助けてくれてありがとう」という言葉と二人が抱きしめあうシーンですね。
思いを通じ合わせるまでに遠回りもしましたが、「今ならちゃんとあなたが見える、笑った顔もダメなところも全部見せて」と笑うシーンは感動的でした。最後は仕事も恋も全てを失った葉菜が、りょうちゃんのおかげでまた立ち上がれて本当によかったです！
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以上、花束をもう一度 最新話ネタバレ3巻15話でした。
