前話では、仕事の忙しさから食事もままならない生活を送るスダチ。小森の作る食事を思い出しますが、彼の新たな恋を邪魔したくないと連絡を絶っていました。
しかしそんなスダチの部屋に小森が突然訪ねてきて、「スダチさんのことばかり考えてしまう」と告げられます。驚くスダチが声をかけようとしたとき、母の再婚相手から電話が入り・・・?!
最新話、5巻23話 10年シてないスダチさん感想です!
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10年シてないスダチさん 最新話 ネタバレ 5巻23話 ネタバレとあらすじ
母の再婚相手である倉本さんからの電話で、母が急遽入院したこと知ったスダチ。無事手術も済み退院も決まっていましたが、娘には心配させたくないから連絡しないという母を見かねて、こっそりとスダチに知らせてくれたのでした。
安心してといわれても、突然のことに不安が押し寄せ、スダチはおもわず小森の服の袖をぎゅっと掴んでいました。我に返ったスダチは手を離しますが、小森は「お母さんのところへついていきましょうか」と言います。心配してくれる小森の気持ちに嬉しくなるスダチでしたが、病院へは一人で行くことにしました。
どんな時も自分には黙っている母にモヤモヤしながら準備をするスダチ。しかし、ふと小森のことが頭をよぎります。一気にいろんなことが起こったスダチは頭を悩ませながら眠りにつくのでした。
翌日、母の病室を尋ねると、驚く母はお礼よりも「余計な心配しなくていい」とため息をつきます。そんな母の態度に、「心配するなと言いながら心配させるようなことばかりする」と反論するスダチ。昔、疲れきってそのまま眠り、仕事が辛いと祖母に泣きつく母の姿を見るたびに、スダチは自分だけが遊んでいる罪悪感と助けなくてはという義務感を抱いていたのでした。
しかし母もまた、スダチが自分の時間そっちのけで尽くす姿に、子離れしなくてはと色々考えていたのでした。
再婚も実家の取り壊しも、娘から離れ、離れても幸せになる覚悟を持ってしてきたことだったのです。そして母は、義務感や罪悪感ではなく自分の心に聞いてほしいと続けます。「何をしているときが楽しい?何をしているときが幸せ?」と。母もそうするからスダチにもそうしてほしいと手を握り、「幸せになりなさい」と微笑みます。母の想いを初めて知ったスダチは、大粒の涙をこぼすのでした。
本当の意味で実家や母から巣立ち、東京へと帰るスダチ。駅まで送ってくれた倉本さんが、大量の野菜を持たせてくれました。小森へもおすそ分けしようと、いつものクセでメッセージを送ってしまいます。送ってしまってから、一体どんな顔をすればいいのかと悩むスダチ。きっと彼女とのデートがうまくいかなくて、衝動的にとった行動だと言い聞かせるスダチ。今まで通り何もなかった感じで通そうと決めます。
東京駅に着いたスダチに、小森から電話が鳴ります。平然を装いながら電話に出ると、仕事帰りの小森が東京駅で待っていました。嬉しそうな笑顔を浮かべ「おかえりなさい」という小森の姿を見つけると、今まで通りなんて言葉は忘れ、「自分の心にきくの」という母の言葉を思い出します。スダチは小森の胸へと飛び込み、「ただいま」と抱きしめるのでした。
感想
いや~小森くんがかっこいい&可愛いすぎの回でしたね!もう完全にスダチに恋しちゃってるのが見て分かるんですよね。あきらかに最初の頃と言動が違いすぎますもん。
以前の彼ならお母さんのことを心配はしても、付いていきましょうかなんて絶対言わないはず。仕事があるし、そんな発想にはいたらなそう。でも、不安げに自分の服の袖をぎゅっと掴むスダチを見て心配になっちゃったんでしょうね。こういう不安な時に寄り添ってくれるのは、めちゃくちゃ心強いですよね。スダチにとっては大事な母親だし・・・いつの間にやら気の利く男子になっちゃて!
スダチも「小森くんもわたしのことを・・・?」とドキドキしちゃうんですが、必死で考えないようにするんですよね。あんなはっきり「スダチさんのことばかり考えてしまう」なんて告白同然のことを言われても、素直に受け取れないんです。そりゃそうか~上京してからのスダチの恋は散々でしたもんね。堂本には自分の好意をもてあそばれし、鬼嶋には告白する前にフラれちゃうし、いざ小森くんへの気持ちを自覚したころには彼女ができそうだなんて。極めつけには「俺たち友達ですよね?」の言葉に傷ついたところなんだし、何か理由があるはずだって勘ぐっちゃいますよね。
でもそんなモヤモヤも吹き飛ぶほど、小森くんへの確かな気持ちが描かれたラストシーンはめちゃくちゃ良かったです。今まで誰かのために生きてきたスダチが、初めて自分の心に素直になった瞬間でしたね。次号では二人のラブラブなシーンが見れちゃうのかな?と期待しています。
そして母と娘の切ないお話にもじーんときちゃいました。母子家庭という環境が、より親子の依存度を高めてしまったんでしょうね。
母は仕事着のまま疲れて眠ってしまうところも、祖母に仕事がつらいと泣いていたのも、スダチには知られていないと思っていたんでしょう。子供に弱い部分を隠すことができないほど、追い詰められていたんですよね。
一方スダチは、女手一つで必死になっている母の姿を見て、自分だけが遊んでるみたいとか、自分がなんとかしなくちゃって背負い込んじゃうんですよね。だからスダチは、社会人になったら一人頑張る母を支えなくてはと、お金のことも家のことも援助し続けたのか。どちらの気持ちも分かってしまうから辛いなあ。
母のためを思ってやっていたことだったけれども、母親にとってはかえって心苦しくなっていたのでしょう。そりゃ、子供が人生犠牲にして自分に尽くしているのを見るのは辛いですよね。
だから援助されたお金もまるで手をつけずに、スダチが自分のことに使ってほしいと返したんですね。母の優しさだったはずが、スダチにとっては今までの行いは無駄なことだったのかと落胆させるのです。
ああ~ほんとコミュニケーション不足!母もスダチも素直じゃないんだから・・・。でもこの一件でわだかまりが解けたようで安心しました。
作中の「娘と離れても幸せになる覚悟」という台詞が印象に残ってるんですよね。親子だからといって依存したり支配したりするのではなく、お互いを尊重できる存在でありたいですね。ここまで読んで、あースダチさんの名前って、巣立ちからきてるんだなとようやく気付いたのでした。
今回の見所はなんといっても、ラストのシーンですね!スダチが帰ってくる時間を見計らって駅で待っている小森くんがいじらしいし、スダチの姿を見て嬉しそうに微笑む姿が可愛すぎました。マイペースでちょっと残念な小森くんはどこにいったの・・・?スダチに恋してるのが見て分かるんですよね。
一方スダチも小森くんへの気持ちが溢れちゃってました。期待して傷つかないよう、いつも通りを言い聞かせるスダチでしたが、そんな作戦も一瞬でどっかとんでちゃってました。「誰といると幸せ?」という母の言葉がここでいきてくるんですね~!思わず抱きついちゃうところは胸きゅん必須でしたね。二人が想いを通じ合わせるのを楽しみに次号を待ちたいと思います!
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以上、10年シてないスダチさん 最新話ネタバレ5巻23話でした。