10年シてないスダチさん最新話ネタバレ4巻21話　鬼嶋の腕の中で思い浮かべるのは･･･？

2021年10月12日 2021年11月21日

前話では、久しぶりに小森の部屋で食事をしていたスダチ。以前小森にプレゼントしたぬいぐるみが大事に飾られているのを見て喜ぶスダチでしたが、そばに置かれた可愛らしいイヤリングが目に入り言葉を失います。

女性の存在に気付いたスダチは急いで帰ろうとしますが、小森は不思議そうに「ただの友達ですよね？」と言い･･･？ショックを隠せないスダチ、一体どうなっていくのでしょうか？

最新話、4巻21話　10年シてないスダチさん感想です！

10年シてないスダチさん最新話ネタバレ 4巻21話　ネタバレとあらすじ

小森に彼女ができたことが想像以上にショックだったスダチ。「ただの友達ですよね」と言われたあの日から、小森とは会わずにいました。新しい仕事の面接に受かったことだけは報告したものの、他愛もない連絡はなんとなくしにくく感じていました。

鬼嶋へも仕事が決まったことを報告しますが、スダチは喜ぶべき話題にもかかわらずため息をついていました。どんよりと落ち込むスダチを見かねた鬼嶋は、「就職祝い」と称して珈琲を入れ、ゆっくり話す時間をとってくれました。

スダチは仕事の後任のことを聞くと、鬼嶋の事務所ではスダチが辞めた後、新しい人は雇わないと言います。理由はスダチ以上にいい人が見つかるとは限らないからと話し、「あれだけ就活しろといっておきながら、いざやめられると困る」と頭を抱える鬼嶋。そんな飾らない優しさに「こういうところが好きだったんだ」とスダチは胸が締め付けられます。

鬼嶋は新しい就職先である不動産業界の大変さを心配しますが、スダチは教わったWEBスキルが役立ちそうだと明るく笑います。そんな姿を見て「不安は仕事以外ってことか･･･言ってみ？」と優しく微笑む鬼嶋。

鬼嶋にはお見通しかと観念したスダチは、ぽつりぽつり小森について話し出します。「彼女ができただけなのに、そんなに落ち込むかって話ですよね」と冗談ぽく笑いますが、鬼嶋は真剣な表情で聞き続けます。

「小森君に彼女ができることを応援していたのに、どこかで自分が望めば応えてくれるんじゃないかと期待していた」「あの時友達なんていわなければ良かった」と本音を漏らすと、感極まったスダチの目から涙が零れます。
そんなスダチを鬼嶋は優しく抱き寄せます。まさかの出来事に顔を真っ赤にして「すぐ好きになっちゃうからこういうことやめて下さい」と抵抗するスダチでしたが、「コモリクンよりも？」という鬼嶋の問いに言葉が詰まります。

「こういうときは甘えたらいい」と再び強く抱きしめられるスダチ。鬼嶋の腕の中で、誰かに身を任せられる安心感に包まれていましたが、頭に浮かぶのは小森の顔ばかり浮かんでくるのでした。

一方その頃小森は、仕事を終え帰ろうとしていましたがゲリラ豪雨に立ち尽くしていました。何気なくスマホを取り出し、スダチとのトーク履歴を眺めます。就職祝いをしようと提案する小森に、スダチは「しばらくは忙しくなりそうだから、気持ちだけ」とやんわりと断りを入れていました。そんなやりとりを見つめ、物思いにふける小森･･･雨は止むどころか強く降るいっぽうでした･･･。

感想

また今回も鬼嶋先生がかっこよすぎるお話でした。小森君推しだったのに、気付けば鬼嶋先生しか勝たん！初登場の鬼教官からは想像もつかないくらい、魅力的なキャラクターになりましたよね。

だってスダチ本人も気付いていない良さをさりげなく伝えてくれて、自己肯定感をあげてくれるんですよ？自分ではなく誰かのために頑張ることが原動力となるスダチだからこそ、「誰かに必要とされたい」願望はめちゃくちゃ強いはず。ストレートに言葉で「スダチが必要だ」と伝えてくれる鬼嶋先生素敵ですよね。どうしてこんなに気にかけてくれるのか、というスダチの問いに「先生だから」と返してましたが、たぶん先生じゃなくても一緒だと思う。

スダチが「小森君にもこれだけ察しのよさがあれば」と嘆いていましたが、まだまだ青い彼にはちょっと難しいですよね（笑）もちろん年齢という経験の差だけではないと思います。鬼嶋先生は、その人の言ってほしい言葉を伝えてくれて、絶妙なスキンシップを交えてくる天性の人たらしなんだろうな。

鬼嶋先生がスマートだなあ～と思ったのは、ため息をつくスダチに「何かあった？」と尋ねるんじゃなくて、まず話しがしやすい環境を作っていくところ。どうかしたのって気になるところではあるけど、本人にとっては言いたくないことかもしれないし、相手が興味本位で聞いてきてるのでは？と思うとますます話したくなくなりますよね。

世間話からやんわりと就職先の話に持っていき、スダチが何に不安を感じているのかを探っていく･･･ここまできたら、興味本位ではなく本当に心配してくれてるんだなって伝わりますよね。「言ってみ？」と頬杖をつく鬼嶋先生めちゃくちゃかっこいいんですよ。悩める部下を持つ上司のお手本ですよね。

ここで意外だったのが、スダチが鬼嶋先生にコロっとまた好きにならなかったところ。スダチにはだいぶ失礼なんですが、本人も認める「チョロい」じゃないですか！

小森君への気持ちに自覚した途端、失恋してしまったんだし、傷心状態で鬼嶋に優しく抱き寄せられたら、そりゃ好きになっちゃうでしょう！

そのまんま鬼嶋に「好きになっちゃうからやめてください」って言うスダチもおもしろかったですね（笑）これって聞きようによっては告白ですよね？鬼嶋が「好きになればいいじゃん」なんて返そうものなら、スダチの青春スタート切っちゃいますよね？

そこはさすがの鬼嶋先生、慌てる様子もなく平然と「コモリクンよりも？」と一言返すんです。鬼嶋先生の胸の中でふわふわと舞い上がっていたスダチでしたが、この言葉に一瞬で我に返っていました。あわよくばなんて考えないモテる鬼嶋先生だからこそというか、スダチを女性ではなく一人の人として接しているのがよく伝わる言葉ですよね。かっこいいなあ～もう！

あれだけ鬼嶋先生にゾッコンだったスダチでしたが、鬼嶋に優しく抱きしめられても小森君の顔しか浮かばないなんて･･･ここからもスダチの中で鬼嶋先生は好き「だった」人でなんだなあ。やっと自分の気持ちを自覚したからか、小森君への想いが強く感じてしまいますね。

そして気になるのが、最後の小森君のシーン。スダチとのメールのやりとりを見て、そっけなくされているのが伝わっているのか、思うところがあるようで・・・？もしかして小森くんも自覚していないだけで、スダチの存在が大きくなっているのではないでしょうか？二人のこれからが気になりますね！

今回は、鬼嶋先生が頬杖をついて見つめてくるところや、抱きしめられる場面など見所もりだくさんなのですが、一番印象に残ったのは、スダチが本音を吐露するシーンですね。小森くんよりも7つも上だし、彼女ができることを願っていたはずなのに、心のどこかでは自分と同じ気持ちなんじゃないかと考えていたスダチ。それなのに小森君に友達でしょう？と言い渡された瞬間、あっけなく粉々に散ってしまった淡い期待･･･この関係に名前をつけるんじゃなかったと涙しながら後悔するスダチに胸を打たれました･･･。