前話では、店のスタッフである只見とともに故郷を訪れた伊達。日本酒バーに出すお酒探しのため、幼き頃父が良く飲んでいた日本酒の蔵元を尋ねます。伊達は試飲をすると「こんな味だったんだな」と感慨深げに思い出を振り返り、大人になったつもりでもまだまだだなと笑うのでした。相変わらず伊達がかっこいいお話でした。今回は松子の部屋に白石が泊まりに来るお話です。最新話、9巻52酒と恋には酔って然るべき感想です!
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酒と恋には酔って然るべき 最新話9巻52話のネタバレとあらすじ
週末、松子の部屋に白石が泊まりにきました。白石の実家の富山県から日本酒とつまみが送られてきたそうで、松子の家にやってきたのです。
白石からの泊りの誘いに何かあったのかとドキドキする松子。少し悩んでいる様子だったので、何か話したいことがあるのだろうと案じていました。
早速、富山県の地酒とおつまみをあてに乾杯をする二人。落ち着いたところで松子から、最近悩みがあったんじゃない?と白石に切り出しました。
白石いわく、旦那から「ある事」を言いだしたというのです。話を聞いた松子は素敵!と喜んでいたのですが、白石はどうやら困惑している様子。
「ある事」とは、人生設計にかかわる大事な話。しかし当の本人である旦那は、人生設計についてはまるで考えていないようなのです。
そんな旦那さんの態度にモヤモヤする白石。松子は旦那さんと人生設計について話したのか?と聞きます。
生活が変わってしまうことに対し、白石は自分の中で答えが出せていないうちは話せないと悩んでいました。
重たい空気を変えるように、松子は白石と旦那さんとのなりそめ話を振り返ります。仕事関係で出会った旦那さんに猛アタックされ、まったくタイプではなかったにもかかわらず白石が折れたそう。「安心させてくれる人」が結婚の決め手と話します。
白石も松子に今泉との結婚話は出ているのかと聞きます。リアルな結婚が絡むと身を引きがちな今泉だからと諦めがちに話す松子。でも白石は「人は変わるから」と励まします。
関係性のアップデートが必要なときがあって、それが今なんじゃないか…とまるで自分に話しかけるように続ける白石。今日話せたことでふっきれたかもと話す白石は、旦那と建設的に話し合ってみると優しく笑うのでした。
その夜、松子はソファに寝転びながら白石の話を思い返していました。どこかで変わらなきゃいけない、アップデートのポイント・・・改めて自分の人生の目標について考えます。
むくりと起き上がった松子は、おもむろに今泉に電話を掛けました。白石が泊まりに来ているのにわざわざ電話をかけてきた松子に、「何かあったんですか?」と尋ねる今泉。
松子は白石との話を前置きに、「この先のビジョンがあるのか?」と唐突に切り出したのです。突然の話にうろたえる様子もなく、今泉はサラリと答えるのですが…?!
その答えに松子はまた一人振り回されて!?今泉は一体なんと答えたのでしょうか?
今話のお酒 【三笑楽カップ(三笑楽酒造株式会社)富山県』
このお酒が造られているのは、富山県の山奥・五箇山という観光地。ブナの原生林が残り豪雪地帯としても有名で、世界文化遺産でもある合掌造りも残されています。
富山県といえば海の幸を思い浮かべますが、このお酒はイノシシやクマ鍋、ジビエ料理が合う山のお酒です。
松子たちは赤かぶの酢漬け、燻製ポテトチップスを合わせて楽しんでいました。
お米の甘みが感じられ、旨味があって骨太な味わいが特徴のこのお酒。洋酒派だった白石も楽しんでのんでいる姿が印象的でした。すっかり松子の影響で日本酒好きになったようですね。
松子たちは一口飲んだ後、そのままレンジにカップ酒を入れて燗で楽しんでいました。
夏こそ燗だという松子。夏バテぎみの体に優しくしみわたりそう。冷え性の方にも良さそうですよね。
カップ酒は遮光のために茶色のカップに注がれていて、ラベルには松の絵が施されています。「お酒は笑って楽しく飲んでほしい」そんな思いを込めて名付けられた「三笑酒」。
まさに松子と飲むにピッタリでしょうと笑う白石の言葉に私までじーんときちゃいました。二人の思い出に残るお酒になったことでしょう。
参考url:https://www.sansyouraku.jp/
感想
白石と松子の友情にじーんときちゃうお話でした。同期でありながら二人とも人見知りタイプということもあり、当初は今ほど仲良くはなかったそう。ちょっと意外でした。
二人が仲良くなったターニングポイントは、今も続いている自動販売機の前でのおしゃべり。いつもブラックコーヒーを飲んでいた白石を陰から見ていた松子はこっそり「ブラック無糖」なんてあだ名をつけていたそう。クールな白石ににぴったりですよね(笑)入社したてのころ、松子に対し「名取くんはやめといたほうがいいよ」とアドバイスしたようですが、さすが白石。昔から観察眼が鋭い。
その内、よく話すようになって今のような関係を築き上げてきたそうです。今となっては人生相談までできる間柄に…大人になってから友達になるのって難しいから貴重ですよね。松子に至っては白石のアドバイスひとつひとつが恋に人生に大きく影響しているし。白石がいなかったら今泉とも付き合ってなかったんじゃないかしら。
白石と旦那さんとのなれそめ話も素敵だったな~。白石に猛プッシュする旦那さんが可愛すぎる。全然タイプじゃないのに、安心できる人だから結婚したっていうのは真理ですよね。私の周りもそういうカップル多いかも。恋は3年で冷めてしまうけど、結局は相手と一緒にいて落ち着けるかどうかですよね。他人同士が家族になる結婚って安心感がないと成り立たないですもん。
白石も松子と話すことで吹っ切れたようで良かったな。彼女が悩んでいたことは既婚女性ならではのものでした。生活が変わってしまう恐怖と同じように、変わらない恐怖もあって踏ん切りがつかないんですよね。関係性をアップデートするターニングポイントが必要という言葉は、私もはっとさせられました。
「お酒は笑って楽しく飲んでほしい」、まさに松子と飲むにはピッタリのお酒だと優しく笑う白石の美しいこと!松子も涙腺崩壊してましたが、私もじんわりきちゃいました。普段クールキャラが優しいこというのに弱いな~。
今回の見どころは、松子と白石の友情といいたいところなんですが、ラストシーンの今泉にぜんぶもってかれてしまいました。
あんなに言葉に出すのを恐れていた松子が、白石に感化されて思わず今泉に電話をかけるのは驚きでした。「この先のビジョン」、つまり結婚する気があるのかどうかを尋ねた松子。その問いに驚く様子もなく、「抜き打ちですが」と淡々と返す今泉。さすがぶれない男。
そっけない彼の態度に、質問してしまったことを後悔する松子。あの今泉が一緒に答えをだしてくれるとでも?と自分を責める姿に胸がギュッとなりました。自由な彼氏をもってしまったために切なすぎる。
そんな松子に今泉はさらりと予想外の言葉をなげかけて、それっていったいどういう意味なの!?と松子と同じくらい動揺しちゃいました。いつまでたっても今泉に振り回されてしまいます…。
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以上、酒と恋には酔って然るべき 最新話ネタバレ 9巻52話でした。