前回のお話では、主人公・猫猫が後宮をクビになってしまいます。
花街に戻り妓女のバイト中、猫猫を失って沈んでいる壬氏を偶然見つけ…。
猫猫が後宮の暮らしを嫌がっていなかった事を知り、壬氏は猫猫を身請けするのでした。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~4巻14話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~4巻14話のネタバレとあらすじ
妓女の梅梅から化粧や立ち振る舞いを習ったり、育ての親である羅門と一緒に過ごしたり…。
帰ってくる所はここにある…と自分に言い聞かせ、壬氏から勧められた試験を受けました。
この試験に合格すれば外廷の官女として働けるのですが、結果は不合格…。
こうして猫猫は、壬氏直属の下女として宮中で働くことになったのです。
先輩の水蓮に仕事を教えてもらい、掃除をしていると…宮中の女性達に囲まれてしまいます。
なぜあなたが壬氏様に雇われているの?と高圧的な態度の女性たち…。
猫猫は腕に残る火傷痕を彼女らに見せました。
そして壬氏の事を、酷い仕打ちから助けてくれた上に醜女を雇ってくださる天女のようなお方…!と言い嘘泣きまで始めます。
そんな壬氏様を、特殊な趣味だというのですか?!と騒ぎ出す猫猫。
慌てて女性たちが去っていくのを見て、近くで騒動を聞いていた壬氏が姿を現します。
いつも絡まれているのか?と猫猫を気にしつつも、特殊趣味と言われ自分も凹んでいるのでした…。
翌朝、壬氏に呼ばれる猫猫。
普段の壬氏とは違って、寝起き特有の色気を放っていました。
新しい部屋を用意するか聞かれますが、明らかに実験するつもりの猫猫に気づき…話はなかったことになります。
その後壬氏が仕事をしていると、礼部の浩然が倒れたという知らせが届くのでした。
感想
今回は、猫猫が後宮に戻る経緯が語られたお話でしたね。
前回のラストで壬氏に身請けされ、二人は絵本のハッピーエンドのようだったのに…。
いきなり猫猫が試験に落ちちゃうという、予想外のスタートを切りました。
そして壬氏付きの下女になった事で、女性の陰湿で恐ろしい一面をイヤというほど体験します。
一つ目は、壬氏の世話をする水蓮が語ったストーカー被害。
行き過ぎた愛情表現なのか、自分の髪で編んだ下着をこっそり置いていった下女がいたと語ります。
死体を見ても全然平気な猫猫でも、ゾォっと背中を震わせていましたね。
本当に怖いし、何考えてるのかわからないです…。
普通、好きな相手なら…相手が喜んでくれる事をしたいですよね。
ですが、この下女の行為は明らかに愛情の押し付けになっています。
恋は盲目と言いますが、ここまで来ると犯罪レベルですね…。
壬氏はイケメンで、世渡り上手だと思っていましたが…こんな目に遭っていたなんて思いもしませんでした。
今回ばかりは、壬氏に同情します。
きっと芸能人やアイドルも、こんな気持ち悪い目にいっぱい遭ってるんですよね。
こんな目に遭うくらいなら、イケメンや美人じゃなくていいやってくらいに背筋が寒くなりました。
この後、猫猫は宮中の女性たちに集団で囲まれて私刑されそうになります。
私、こんな状況を体験した事があるので…こうやって切り抜ける手もあるのか!と驚きました。
この人たちは壬氏のファンみたいなのですが、抜け駆け禁止のファンクラブ会員を見ているようでしたね。
ちょっと毛色の違う者が来ると、本能的に排除したがるんでしょうか?
猫猫が嫉妬しているのか?とハッキリ聞いてしまうシーンもありましたが…。
見ているこっちが、ヒヤヒヤしましたよ!
自分だったら、こんな状況でこんなセリフ出せないです。
でも、集団から苛められる時って…反抗しても黙ってても結局いちゃもんつけられるんですよね。
こういう行動をとる人の考えが理解出来ないから、私は女子グループにいるのが苦痛だったのかな…と考えてしまいました。
さて、とばっちりを喰らった猫猫ですが…メソメソするタイプではありません!
やけどの実験で負傷中の腕を見せて、ウソ泣きまでしちゃう演技派です。
あしらい方に慣れを感じますし、ちょっと楽しんでるのかと思うくらいで…。
壬氏を特殊趣味だと連呼した挙げ句、しれっとしている点も最高です!
猫猫って、ツンデレなのに嫌な感じがしないから不思議ですよね。
壬氏に身請けしてもらった恩があるのに、全然ペコペコする様子もありません。
自分の芯をしっかり持っていて、身分の差で態度を変えたり差別することがないのも素敵ですよね!
そんな猫猫に壬氏が惹かれたのも、わかる気がしました。
二人の仲もそうですが、事件を匂わせるラストシーンも気になりますね!
今回の見どころは、新しい職場で絡まれている猫猫のシーンです。
閉ざされた空間で渦巻く、女の情念を感じました。
本当に怖いのは、生きている人間だってよくいいますけど…正にその通りでしたね。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~4巻14話のネタバレでした。