前回のお話で、壬氏扮する「月の精」を披露した猫猫。
工夫を凝らした演出で、見事に特使たちの依頼をクリアするのでした。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~10巻39話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~10巻39話のネタバレとあらすじ
宴が終わり、日常生活に戻った猫猫。
後宮では、無事に手習い所が開設されました。
明るい話題にホッとしつつも、キャラバンが持ち込んだ妊婦に害のある香油の件は解決していません。
親の権力が大きい楼蘭妃、一番幼い里樹妃…病から立ち直った梨花妃、再び主上の子を身ごもっている玉葉妃…。
以前妃たちに毒を盛った犯人が気になるものの、猫猫は頭を振って考えないように努めるのでした。
しばらくすると、同僚の愛藍が微熱を出してしまいます。
彼女に付き添い、初めて診療所に行く猫猫。
年配の女官が多く衛生管理もしっかり行き届いた場所で、愛藍は一晩過ごすことになりました。
帰り道に壬氏に遭遇した猫猫は、診療所が医局に出来ない理由を聞きます。
この後宮で薬を煎じられるのは、宦官になった医官のみ…。
宦官になる手術が禁止された事を聞いていた猫猫は、壬氏の下半身をじっと見つめます。
猫猫の視線を受け、居心地が悪そうにする壬氏。
去っていく壬氏を見送りながら、モノが生えてくる薬が開発できたら一儲けできるかな…と考える猫猫なのでした。
後日、診療所の女官に呼び出しを受けた猫猫。
同僚の桜花に付き添われて歩いていると、女官頭の紅娘が怒っていたという話を聞きます。
薬の材料ばかり部屋に置いていると、庭の物置小屋に移されちゃうわよ…!
そう脅された猫猫ですが…もっと実験できるようになる!と、猫猫は目をキラキラと輝かせるのでした。
診療所に到着し、女官・深緑のお願いを聞く猫猫。
彼女の依頼とは、賢妃・梨花の下女に薬を作ってほしいというものだったのです…。
感想
異国からの特使が去った後、久しぶりに普段通りの日常生活が戻りますが…。
全ての謎が解けた訳ではなく、悩み続ける猫猫。
今回は診療所も登場し、新たな事件の始まりを予感させるお話でしたね。
その中でも気になった、壬氏と猫猫の会話シーンと医官について書こうと思います。
猫猫のいる後宮の医宦になるには、医学の知識を持つ男性で…しかも宦官でないとなれません。
猫猫の育ての親・羅門も後宮の医宦だった事がありましたが…今は医局にいるやぶ医者だけで、圧倒的に人手不足ですよね。
壬氏はこの状況をよく思っていないようで、何とかしたいと口走っていました。
ここでは、彼が後宮の既存のシステムを更新していきたいという願望が現れています。
今の日本でも医者になるのは大変ですが…少なくとも女性はなれますし、後宮よりは恵まれていますね。
診療所の女官たちの中にも、ちゃんと学べは医者になれそうな人材が埋もれているかもしれません。
猫猫だって、若干毒寄りですが…薬の知識は相当なものです。
壬氏が今の医官システムを改革出来れば、より多くの人が新しい職につく事も可能かもしれません。
下女のための手習い所も始まり、民のために思考を凝らす壬氏が垣間見えて…ちょっと感心しました。
なんていうか…現場主義のスーパー上司って感じですね!
最初の頃はわからなかった面が見えるようになり、壬氏への期待度が上がりました。
本当は猫猫も薬の扱いは出来ないのてすが、彼女の実力を知っている壬氏は目を瞑っているようですね。
そんな猫猫に、今回はなんと…壬氏の股関を見つめるというシーンが出てきます。
あと数年遅かったら、宦官にならずに済んだのに…という思いだったようですが…。
あまりにも露骨にガン見していて、笑いが止まらなかったです!
普通の年頃女子なら、異性の股関なんて見つめる機会はそうそうないですよね?
私でも恥ずかしすぎて、たぶんムリです…。
相手の好き嫌いに関わらず躊躇うと思うんですが、猫猫は違いましたね。
壬氏が男として機能しないのが残念というより、新しい薬を開発して一儲けの方が重要そうでした。
相変わらずの独特な思考で、猫猫らしさ全開だなぁ…と感じます。
仮にそんな薬を作れたとして、実験台になるのも勇気が入りますね…。
そして猫猫に舞い込んだ、梨花妃の下女に薬を作ってほしいという依頼…。
猫猫の同僚は自分の足で診療所に行けましたが、診療所の女官が依頼するということは…既に病気が進行しているということでしょうか?
それとも、他に外出出来ない理由があるのか…謎が深まります。
新しい事件の予感に、ドキドキしますね!
今回の見どころは、壬氏の下半身を見つめる猫猫のシーンです。
年頃の女子なのに恥じらう事もない猫猫に、戸惑いの表情を浮かべる壬氏…。
微妙な空気が流れる二人の様子に、笑える事間違いなしですよ!
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~10巻39話のネタバレでした。