前回のお話で、後宮の中に診療所があるのを知った猫猫。
そこで働く女官に、薬を作って欲しいと頼まれ…?!
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~10巻40話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~10巻40話のネタバレとあらすじ
診療所で働く女官・深緑に、詳しい話を聞いた猫猫。
彼女の元にやってきた水晶宮の下女が、妙な咳をしていたというのです。
感染症かもしれないと考える猫猫に、ちゃんと壬氏や玉葉様に報告しなさい!と桜花は忠告しますが…。
道にいたトカゲの尻尾を捕まえ、無くなった尻尾が生える原理を調べれば…宦官のアレを生やせるかも!と目を輝かせる猫猫。
その様子を見た桜花は、その場で倒れてしまうのでした…。
その頃、水晶宮では…。
侍女頭の杏が、不審な動きをする下女を叱咤していました。
その後…太医が来たと報告を受け、眉をひそめる杏。
水晶宮にやってきたのは、やぶ医者と変装した猫猫だったのです。
壬氏からの手紙を見せられ、杏はしぶしぶ二人を中に通します。
梨花様も優秀な下女たちも、皆元気ですよと告げる杏ですが…。
彼女は心の中で、国母の座を争った梨花妃を憎んでいました。
敷地内にある物置小屋を見て、その側に植えられたおしろい花に近づく猫猫。
覚えのない花に、杏も近づくと…。
猫猫はニィっと笑って、今日は香油をつけているんですね!と言います。
正体に気づいた杏は、動揺を隠せません。
何の用なの?!と問い詰められ、猫猫とやぶ医者は物置小屋を開け放ちます。
そこには、咳をした下女が身を横たえていました。
衰弱した彼女に、すぐに薬を飲ませる猫猫。
処置を施した後、小屋に隠されたいくつかの香油を見つけたのです。
猫猫は必死に動揺を隠す杏に向かって、堕胎剤を作るとは…どういうつもりですか?と問うのでした。
感想
女官・深緑の依頼を受け、水晶宮に三度目の潜入をすることになった猫猫。
当初の目的は下女の様子を見ることでしたが、堕胎剤まで見つけてしまいました!
今回は梨花妃に仕える杏と、香油を見つける過程を紐解きたいと思います。
梨花妃の住まう水晶宮は、侍女頭の杏を筆頭に回っているようですが…。
梨花妃と下女たちの関係は、猫猫たちが仕える玉葉妃とは異なります。
程よくフレンドリーな雰囲気の翡翠宮とは違い、下女たちは梨花妃を快く思っていないんです。
表向きは丁寧に仕えているように見えますが、下女同士でヒソヒソと話したり…園遊会でも梨花妃を除け者にしていましたね。
どうして不仲なのか、猫猫も気になっていたのですが…その原因が杏の過去の回想シーンでわかってきました。
梨花と杏は身分の高い生まれで、一緒に生活していたようなのです。
顔は似ていますが、姉妹なのでしょうか?
国母になるようにと努力した二人のうち、選ばれたのは…梨花。
杏は梨花に仕えるように命じられ、下女頭になったのですが…。
昔も今も、身内の確執ほど怖いものはないですよね…。
小さい時から一緒にいるからこそ、愛も憎しみも赤の他人とは比べ物にならないのでしょう。
私にも妹がいますが、何でもそつなくこなす…羨ましいスキルの持ち主なんです。
大人になった今では頼りにしていますが、若い頃はやっぱり悔しかったですね。
自分の方が得意だと思っていた分野でも、妹が真似をして越えていく時の失望感は忘れられません。
だから、杏の気持ちもすごくよくわかるんですよね…。
幼い頃から梨花と競い合い、国母として選ばれなかった彼女の失望感は計り知れません。
負けた相手に仕えるという屈辱感もあり、梨花妃への憎しみを募らせたのでしょう。
彼女は病に苦しむ下女を利用し、作っていた堕胎剤を隠すという行為に出ます。
下女を救い出した猫猫は、小屋に焚かれていた香で…以前梨花妃が病に伏せていた時の状況に似ていると気づきました。
堕胎薬を見つけた猫猫は、これまでに何度か杏とすれ違ったりしているのですが…。
彼女から香油の匂いが、する時としない時があるということを覚えていたのです。
推理ドラマのワンシーンのようですが、ふと疑問が湧いたんですよね…。
猫猫は、懐妊した玉葉妃が狙われていると睨んで捜査していたはずです。
ですが…杏が玉葉妃を狙う理由が、見当たらないんです。
梨花妃と仲の悪い杏が、ライバルである玉葉妃のために罪を冒すでしょうか?
彼女には、他の思惑があると思った方が自然ですよね。
堕胎剤を誰に使おうとしたのか、どうやって堕胎剤の作り方を知ったのか…?
次回は真相を突き詰める流れになりそうで、続きが待ち遠しいです!
今回の見どころは、杏と梨花妃の関係が明らかになったシーンです。
杏の心に渦巻くドロドロした感情が溢れ、これぞ後宮のドラマ!という雰囲気でした。
ちゃんとマイペースな猫猫のシーンもありますので、ご安心を!
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~10巻40話のネタバレでした。