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前回のお話で、猫猫は緑青館に薬を届けに行きました。

夢見も悪くなり、おまけに羅漢の名前まで聞いて精神をすり減らす猫猫。

医局までお使いを頼まれ、ウキウキしてると思いきや…?

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~5巻22話のネタバレ感想です。

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~5巻22話のネタバレとあらすじ

医局に現れたのは、軍部に勤める女性・翠苓(スイレイ)。

相変わらず愛想のない顔で、用事を済ませて去っていきます。

猫猫も薬を受け取り、辺りを見回していると…一本の薬草を発見しました。

パッと顔を輝かせ前方を見ると、たくさんの薬草が生えている畑を見つけたのです。

そこで再び翠苓に会い、この畑が彼女の物だと知る猫猫。

何を植えているのかと聞くと、「蘇りの薬」…と意味深な返事をする翠苓なのでした。

急いで水蓮の元に帰ると、今度は李白が猫猫を訪ねてきます。

以前起きた倉庫の爆発事故と同じ日に、祭具が盗まれたという李白。

浩然や官吏が次々に亡くなったため、祭具の管理もずさんになり…。

猫猫が拾った煙管も、薬の香りがする女からもらったものだと証言があったのです。

単独で見れば関係なさそうな事件が、全て繋がっている…!

そう予感した猫猫は、壬氏に報告しました。

事件の解決の褒美に「牛黄」という薬をやるといわれ、俄然張り切る猫猫。

翌日…壬氏は中祀に向かい、猫猫は祭具の倉庫を見に行くことにしました。

中祀で使う祭壇を中心に、その周りに大きな布が下がっている設計図を眺めます。

この布を支えるワイヤーが、最近腕のいい彫金細工師によって交換されたと聞き…。

中祀に参加する壬氏に、危険が迫っていることに気づいたのです。

間に合って…!と祈りながら、猫猫は蒼穹壇に向かって走り出すのでした。

感想

何度も猫猫が会ってはいたものの、名前も明かされていなかった美女・翠苓。

彼女の情報と今まで解いてきた謎を振り返り、今までの事件は仕組まれたものだった…。

猫猫が答えを出すまでの過程を一緒に追いながら、推理を楽しめるお話でした!

4巻から登場していた翠苓ですが、毎回のように猫猫を小突いていくという…お茶目なのか厳しいのかわからない人物です。

私は翠苓に、感情があまり揺れない人なんだなという印象を持ちました。

思慮深く、女達の悪口にも参加しなかった所は好感が持てますが…。

薬に詳しく、薬草畑まで持っている彼女…猫猫と気が合うと思いませんか?

普段の猫猫の周りで薬に詳しいのは、養父くらいですもんね。

何もなければ、仲良くなれる二人だと思うのですが…。

蘇りの薬を作っていると言ったシーンも、冗談にしては深刻そうで…心配になりますね。

最近、大切な人を亡くしたりしたのでしょうか?

それに…猫猫の薬の知識を試すかのように、朝顔を植えると言っていたのも気になります。

予測ですが、彼女が植えようとしているのはチョウセンアサガオではないでしょうか?

花から根の全てに有毒成分があるこの花を、昔は麻酔薬の材料として使っていたそうです。

ですが、誤食してしまうと…中毒症状を起こし死ぬ可能性もあるんです。

そんな朝顔を植えると言った、翠苓の真意…私にはまだ解けそうにありません。

チョウセンアサガオのように、翠苓は猫猫にとって薬になるのか毒になるのか…この後の展開が気になりますね。

しかし、彼女が過去の事件に関わっていたのは確実です。

倉庫の爆発事件で猫猫が拾った煙管、その出処は翠苓だったからです。

この事件はカモフラージュで、真の目的は中祀に使う部品を倉庫から奪うことでした。

これを実行するため、浩然や官吏を動けなくさせ…新しく部品を発注できる人物。

全てこなせる人物は、少なくとも浩然と同等の地位か…それ以上でないと実行不可能ですよね。

その上、中祀の最中に事故を起こそうと目論んでいる人物。

今の所、首謀者の可能性が高い人物は…羅漢だと思います。

彫金細工師の案件は、羅漢が猫猫に依頼したものでしたよね。

羅漢は上手く末の息子を利用し、遺産であるはんだを祭具の部品として使ったんです。

この3つの事件のピースが、カチリと合わさった時の爽快感!

これはぜひ、読んで体感してほしいなと思うくらいオススメできます。

中祀の最中に事故が起き、最も危険が及ぶ人物は…壬氏。

猫猫を狙っている羅漢が、彼女を手に入れる為の作戦…というわけですね。

最低のクズ野郎としか言いようがありませんね…。

ですが、ここまでして猫猫を手に入れたい理由が私にはわかりません。

ただの執念なのか、猫猫がいないと困る事情があるのか…。

あまりのしつこさに、ヘビみたい…とドン引きしちゃいました。

危険が迫る壬氏を、猫猫は助けられるのでしょうか?

急展開する事件に、釘付けになりますよ!

今回の見どころは、全ての事件が繋がったと気づく猫猫のシーンです。

読んでいる私も思わずピン!とくる場面が多く、推理の楽しさを十分に味わうことができました。

 

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~5巻22話のネタバレでした。

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