前回のお話で、仔猫のお世話係に任命された猫猫。
キャラバンで子翠と再び出会い、意気投合しますが…。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~8巻33話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~8巻33話のネタバレとあらすじ
猫猫が翡翠宮に入ると、中はキャラバンから届いた衣装でいっぱいです。
美しいデザインですが、普段よりもゆったりしたものが多いことに気づいた猫猫。
玉葉妃の懐妊が漏れているのでは…?!と警戒を強めました。
その一週間後、後宮中は香油の香りでむせ返るほどになっています。
女官たちの服を嗅ぎ回っていた猫猫は、壬氏に呼び出されてしまいました。
流行っている香油は、全て妊婦に害があるものです…と進言する猫猫。
キャラバンでは他にも、茉莉花茶や辛子など…流産の危険性がある物が売られていたと報告します。
後宮に毒物を持ち込もうとしている者がいるのか?と問われ、猫猫は首を振ります。
毒になる物が多く入ってきている…それがわかっただけですと答えるのでした。
夜が更け、猫猫が厨房で茉莉花茶を飲んでいると…。
壬氏が現れ、俺にもくれと言い出しました。
一つしか無かったため、新しいお茶を淹れますが…。
茉莉花茶の効能を聞かれ、男性側の不妊に効果がありますと言う猫猫。
壬氏は不機嫌そうな顔をして、猫猫の飲んでいたお茶に口をつけてから席を立ちます。
この後宮で、何かが起ころうとしている…。
猫猫は不安に駆られ、夜空を見上げるのでした。
感想
今回のお話の猫猫は、玉葉妃の懐妊が何者かに漏れているのではないか…その裏付けを取る事に尽力していました。
妊婦に関係するものを見つけ出す猫猫の洞察力と、壬氏との間接キス!
この2つに焦点を絞っていきたいと思います。
キャラバンから入ってきた香油が、後宮内で流行るのですが…。
香水みたいな感覚で利用していて、友達の小蘭は不快そうにしていましたね。
ちなみに私も、香水の香りに弱いです…。
柑橘系以外は、滅多に気に入る事がないですね。
甘い香りの香水をしている人には失礼ですが、近づかないか…鼻呼吸を止めて口呼吸に切り替えます。
この後宮のように、色々な香りが混ざり合うと…気持ち悪くなってしまうんです。
普通の人なら気持ち悪くなる程度ですが、まさか…妊婦に良くない香りがあるなんて知りませんでした!
有名な薔薇をはじめ、安息香・青桐・乳香に桂皮…。
安息香はバニラの香りで有名だし、青桐はお線香に使われる事もあります。
乳香は森林の香りがする物で、桂皮はシナモンのことですね。
これらの中には、知らなくても嗅いでいるくらいメジャーな物もありました。
アロマ検定の資格でも持ってない限り、香りの効能なんて店頭表示を見るくらいですよね…。
ですが猫猫は、後宮の女官たちの匂いを嗅ぎまくり…妊婦に害があるものばかりなのを突き止めたんです。
相当の知識がないと、この答えには行き着きませんよね!
今で言うと…生薬と言われている成分が、香辛料や香油の成分とも重複する物も多かったのもポイントです。
薬屋でなければ、ここまで断定することは難しかったでしょう。
あまりにも強引に女官を嗅いだため、壬氏には呼び出しを喰らいましたが…久しぶりに薬屋らしい一面が見られました。
なにやらキナ臭い雰囲気が漂っていますが、恋愛面は少し前進しています!
壬氏と猫猫がお茶を飲むシーンで、二人が一緒のコップを使ってしまうんです。
ジャスミン茶を飲みながら、男性機能に効く…と口走ってしまった猫猫。
猫猫は気まずそうにしていますが、本人は不機嫌そうな表情になっていました。
壬氏が不機嫌になった理由って、猫猫が壬氏を男として見ていない発言をしたからですよね。
猫猫は壬氏をタ◯ナシだと思っていますから、悪気はないんでしょうけど…。
二人きりの時間が増えても異性として見てもらえない、壬氏の辛さがよくわかるシーンです。
猫猫の事が好きだからこそ、すごく傷ついてるんですよね。
猫猫がお茶を淹れている隙に、彼女が飲んでいたジャスミン茶に口をつける壬氏。
好意を伝えられないもどかしさが痛いほど伝わってきて、胸がキュンとしました…。
壬氏が去った後、猫猫は自分のお茶が減っている事には気づきますが…間接キスには気づいていない様子。
色恋沙汰には鈍感な猫猫が、壬氏の想いに気づく日は来るのでしょうか?
今回の見どころは、壬氏が猫猫の飲んでいたお茶を飲むシーンです。
壬氏の複雑な想いがよくわかる、素敵な場面でした。
セリフは少ないのですが、演出で微妙な恋心を表現していて…。
謎解き同様、読者に考えさせる手法は見事!と改めて感じました。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~8巻33話のネタバレでした。