前回のお話で、事故に巻き込まれそうになった壬氏を救う猫猫。
この事件に関わっていた翠苓にも捜査の手が伸びますが、彼女は死体となって発見されたのです…。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~6巻24話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~6巻24話のネタバレとあらすじ
何かあるに違いないと考えた猫猫は、翠苓の死体のある部屋で検死した医官と話をしたいと壬氏に申し出ます。
後日…遺体安置所にやってきた医官は、以前猫猫がお使いに行ったときに会った医官でした。
猫猫は彼に、翠苓が飲んだ毒に曼陀羅華が入っていないかを確認します。
曼陀羅華の別名は、朝鮮朝顔…。
確かに…と言いつつ、他の毒も入っていたと証言する医官。
猫猫はその言葉と、「蘇りの薬」と言っていた翠苓の言葉を思い出し…。
本当に蘇りの薬を作ったのか確かめるため、翠苓の棺をこじ開けたのです。
中に翠苓の姿はなく、彼女は曼陀羅華と河豚毒で仮死状態になったのでは…と推理する猫猫。
その後息を吹き返し…協力者と脱出したと聞き、壬氏は驚きを隠せません。
まるで蜘蛛の糸のように、大胆だが緻密な犯行…。
その頭脳と毒の知識・したたかさに興奮を覚えた猫猫は、再び相まみえることを期待して薄笑いを浮かべるのでした。
後日、金蓮花の粉を持って壬氏の元を訪れる高順。
壬氏はいつものように薬を飲み干しますが、本当に「不能」になってしまいますよ…?と高順に心配されます。
その後後宮に向かった壬氏は、玉葉妃が懐妊したかもしれないという話を聞くのでした。
感想
数々の謎を残し、いなくなった翠苓!
今回のお話は、彼女を中心に回っていきましたね。
猫猫が事件の真相を暴き、関係者を捜査し始めましたが…。
犯人の一人であろうと目星を付けられていた翠苓が、死体となって発見されました。
この展開は想像していなくて、思わずえぇ?!っと驚いてしまいました!
だって…翠苓は寡黙で無愛想な感じで、罪を全部背負って死ぬような人に見えなかったんですよね。
以前、猫猫が謎解きした事件で風明を庇って自殺した下女がいましたが…そんな忠誠心も描写されていませんでしたし。
せいぜい姿を消すくらいかと思っていましたが、まさか死ぬとは…。
真相を吐かせようと思っていた犯人が「死んだ」と聞いた時、皆さんはどう思いますか?
他の誰かに消されたのか?とか、他の事に注意が削がれませんか?
翠苓もこの心理を利用して、追手を振り切る方法を取ったんですよね。
普通に逃げるだけでは追手がいつまで来るのかを気にしなければいけませんが、この方法を取れば面倒事も全て解決できます。
しかし猫猫は頭を働かせ、彼女の発言や検死した医官・状況を調べ上げ…仮死状態になったのではという答えに辿り着きました。
翠苓が畑に「朝顔」を植えると言っていたのは、予想通り毒性の高い「朝鮮朝顔」でした。
ここから河豚毒と混ぜて、仮死状態の薬を作るまでは予想出来ませんでした。
「蘇りの薬」という表現、あれはドンピシャだったんですね!
両方とも量を間違えれば、あっという間に死に至る成分。
この薬を作った人物は、翠苓が息を吹き返せるように調合したという事ですから…相当の毒や薬の知識を備えている人物と言えそうです。
翠苓も薬の知識はありそうですが、彼女一人で仕上げたのでしょうか?
軍部や外廷で働いていた翠苓に、そこまで自由に薬を扱えていたかは疑問ですよね。
誰かの援助があったと考える方が妥当でしょう。
まだ全ての真相は明かされませんが、この後少しずつヒントが出てくるのかも知れませんね!
猫猫の言うとおり、今回の事件を計画した人物の用意周到っぷりは只者じゃありません。
猫猫は翠苓を含めた犯人たちに、もう一度会いたいと思っているようですが…。
命の危険があるような気がして、私なら会いたくないなぁ…と尻込みしちゃいますね。
相変わらずの変態猫猫が久しぶりに見られて、ちょっと笑ってしまいました。
女のコがぐふふ…ってヨダレ垂らして笑ってるシーンを見ていると、主人公なのを忘れそうになります…。
お話の後半では、壬氏がわざと宦官として振る舞っている事まで明かされます。
後宮に出入りする為なのは勿論なのですが、どうやら年齢や「壬氏」本人なのか…?とまで匂わせるセリフの数々。
彼の真の目的や本当の姿…これもいずれ、猫猫が明かしてくれるのでしょうか?
次から次へ謎がやってきて、本当に頭を使う漫画です。
お話を読む前と後には、脳に糖分補給をお忘れなく!
今回の見どころは、翠苓の棺をこじ開ける猫猫のシーンです。
いきなりの暴挙に、何?!とドキドキしたのですが…翠苓は見事に逃げた後。
今回の頭脳合戦は翠苓の勝利でしたが、次こそ猫猫の挽回を期待したいものです。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~6巻24話のネタバレでした。