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前回のお話では、簪(かんざし)と李白を使い一時帰宅をした猫猫。

帰った途端、何故か不機嫌そうに壬氏に呼び出され…?!

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~2巻9話のネタバレ感想です。

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~2巻9話のネタバレとあらすじ

一時帰宅の手続きはしたはずなのに、何で怖い顔で壬氏に睨まれているの?と不思議に思う猫猫。

自分も簪を猫猫にあげたのに、李白を身元引受人に選んだことを壬氏は悔しく思っていたのです。

猫猫は李白との関係を話した上で、身元引受人になってもらう為に「一夜の夢を見てもらいました」と発言すると…!

実際は白鈴が相手をしたのですが、猫猫が李白と一夜を共にした…と勘違いした壬氏。

彼は冷や汗を流しながら、手に持っていた茶碗を割るほど動揺したのです。

その様子を見ていた玉葉妃は、こらえ切れずに大笑いするのでした…。

後日、侍女に李白と逢引きしてたんでしょ?と聞かれ、皆に誤解されていた事を知った猫猫。

その後、後宮の中で下女の水死死体が見つかるという事件が起きました。

養父から死体に触るなと言われていた為、猫猫はじっくりと遺体を観察して情報を集めます。

割れた爪に、足は纏足の施術後…そして遺書。

遺書には里樹妃の暗殺を企てたと書かれていましたが…違和感を拭えない壬氏。

すると猫猫は、下女は自殺かもしれないが…必ず協力者がいたはずだと進言したのです。

下女は毒殺犯に仕立て上げられたと確信した壬氏は、その後の調査を高順に任せます。

これまで、数々の人の死を見てきた猫猫。

他殺だろうが自殺だろうが…人はいつか死ぬ。

自分も死ぬんだったら…飲んだ事のない毒で死にたいと考えた猫猫。

彼女は壬氏に、私を処刑するときが来たら…毒殺にしてくださいとお願いしました。

なぜそんなことを?と問う壬氏に、猫猫は「軽い命の平民だから…」と答えるのでした。

感想

下女の自殺事件も起きましたが、今回は二人の感情がメインのお話でしたね。

普段のキラキラオーラはどこへやら…壬氏の仏頂面から始まりますが、人間味が溢れてきて魅力的でした!

猫猫に簪をあげたのに、身元引受人に選ばれなかった事を悔しがっていましたが…。

普段なら洞察力の鋭い猫猫ですが、自分の恋愛になると全然使い物になりません!

そんな訳で、私も簪をあげるという行為について推察してみました。

調べた所、中国ではプロポーズの時に贈る事も多いのだとか…。

ドラマでは、相手の髪に簪を挿すことで両想いを連想させるシーンもありました。

もう一つの意味が、魔除けや災厄避けとして贈るというもの。

どちらも相手を大切に想うというアピール点は似ていますね。

猫猫と壬氏の関係性と照らし合わせると…まだプロポーズという段階ではないように私は感じました。

猫猫の髪に簪を挿したとき、壬氏は彼女が花街で苦労してきたという話を聞いています。

こんな話を聞いた後にプロポーズ目的で簪を挿せる人って…普通はあんまりいないと思うんです。

同情だったり、これからは守ってあげたい…こんな感情が湧く方が自然じゃないでしょうか?

そう思うと、この簪には恋愛感情3・災厄避け目的7くらいの想いが込められていたのかな…と思いました。

この感情のもっと先に、プロポーズというゴールはあるんでしょうが…二人にはまだまだ先のお話ですよね。

という訳で壬氏が不機嫌な理由は、猫猫を心配していたのに頼りにしてもらえなかったからだと思いました。

しかし…李白という男性が出現したことにより、宦官だと言っていた壬氏が男寄りの態度を取るようになっています。

猫猫を女性として意識し始めたのは間違いなさそうですね!

…そうなると、壬氏は後宮にいる為に嘘をついていることになりますが…。

一体何の為に?と考え始めると、謎が尽きない人です。

猫猫の方も一筋縄ではいかないようで、自分が死ぬ時は毒殺にしてくださいと壬氏にお願いしていました。

好意を抱いている人にこんな事言われたら…どうやって返すのが正解なんでしょう?

願い通りにしてあげて、狂気的な愛を通すのか…相手が嫌がっていても止めるのが愛なのか。

一つだけ確実なのは、猫猫が自分を大切にしていない事。

彼女は誰かの命を必死に救うのに、自分の命を蔑ろにしているように感じたんです。

花街で育ってきて、当たり前のように人が死ぬ悲惨な環境を知っているからなのでしょうか…。

そんな猫猫を助けてあげられるのは、猫猫から平民の生活の凄惨さを聞き…それを改善できる権力がありそうな壬氏だけだと思います。

園遊会で毒を飲んだ時に介抱した必死さや、簪を貰ったときの優しさ…。

そんな感情が猫猫に真っ直ぐに伝わったらいいのに…と願わずにはいられません。

その想いが伝わった時、猫猫は初めて自分を大切にできるのではないかと思いました。

今回の見どころは、一時帰宅をした猫猫につっかかる壬氏のシーンです。

彼女を想うあまり、色々妄想しちゃう壬氏…。

いつもは飄々とした彼がテンパる姿は必見ですよ!

 

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~2巻9話のネタバレでした。

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