前回のお話では、つれない態度の猫猫に感情が揺れていた壬氏。
同時に起きた下女の自殺事件を引き続き調べていると、ある人物が浮かび上がり…。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~3巻10話のネタバレ感想です。
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~3巻10話のネタバレとあらすじ
猫猫が外で友人と話していると、今度阿多妃が上級妃から外れ…新しい妃を迎え入れるという噂話を聞きました。
後宮の中で年上の阿多妃は世継ぎを産んだものの…その子は亡くなっていたのです。
後宮の制度として、不必要になれば切り捨てられる妃たち。
花街で慣れている筈なのに…と、猫猫の心は揺れるのでした。
後日、玉葉妃と里樹妃のお茶会が開催されますが…。里樹妃はお茶請けとして出された蜂蜜を異常に怖がっていたのです。
何か引っかかるな…と思った矢先、今日のお茶会はどうだった?と笑顔で現れる壬氏。
コイツの差金か…とウンザリした顔を向ける猫猫に、明日から阿多妃の柘榴宮に手伝いに行ってくれと壬氏は言いました。
そこに、里樹妃暗殺未遂事件を解く鍵があると信じて…。
次の日、柘榴宮の中を掃除しながら観察する猫猫。
阿多妃はとても凛々しく、侍女頭の風明を筆頭によく統率が取れている様子。
しかし猫猫は、風明の腕に火傷の跡と…たくさんの蜂蜜を所有しているのを発見したのです。
壬氏の元に戻り、猫猫は木簡を燃やして連絡を取っていたのは風明ではないか…と報告します。
それを聞いた壬氏はにっこり笑みを浮かべ、良い子にはご褒美をあげよう…と猫猫に迫ってきたのです。
傍らにあった蜂蜜を指にとり、猫猫に舐めさせようと距離を詰める壬氏…。
猫猫は心の中で、変態ー!と叫びますが…壁際に追い詰められてしまい…?!
感想
今回は1巻から謎が解けていなかった木簡が再登場し、4大夫人の最後の一人…阿多妃とその周りで事件が繋がりはじめました。
情報集めのシーンから始まり、ラストの衝撃シーンでとどめを刺されます!
阿多妃は…宝塚の男役スターのようで、キリッとした凛々しさに満ちています。
その上、部下想いで優しいそうで…これは男のみならず女性からもキャーキャー言われる事間違いなし!
そんな非の打ち所のない妃でも、年齢には勝てず…後宮を去る日が近づいています。
阿多妃の産んだ子がもし生きていれば…と思うと、子を残せない妃を追い出す後宮のシステムに心底腹が立ちました。
今の日本でも、子供のいない夫婦に「孫はまだ?」なんて無神経な事を言う人たちも多いですけど…。
私、断固反対派です!
子供はいらないって言うと嫌な顔をされちゃうから、適当に返事している人がいっぱいいそうで…いたたまれない気持ちになります。
妃たちがしてきた役割って、美しく着飾って跡継ぎを残す事だけなのでしょうか?
疲れた皇帝を癒やしたり…支えになることだってありますよね。
もし後宮の妃ではなく、普通の男女だったら…子が出来なくても一緒に添い遂げる事だって可能なはず。
そう思うと、地位のある者たちも自分たちなりに悩んだり傷ついたりしてるんだな…と感じました。
猫猫も同じように、代々続くシステムにより阿多妃が去る事を辛く思っていたようです。
花街でも、年を重ねた女性の商品価値は下がる一方ですし…。
美しさでランク付けされている世界は、どこも普通じゃないな…と思わずにはいられません。
そして…今回の大目玉シーンである、蜂蜜を舐めさせようとする壬氏がヤバいです!
一歩間違えたら、18禁シーンに見えなくもないような妖しさ満点!
私も猫猫と同じく、こんな事されたらグーパンチお見舞いしてやろうかと思うのですが…世間一般では萌えポイントなんでしょうか?
強引な男性がイイって方にはピッタリですが…一応壁ドンしてますけど、執務室で他の人もいるのにこれはないですよね。
壬氏…頭大丈夫か?!と心配になっちゃいました。
もしかして…前の簪事件を根に持っていて、ちょっと意地悪しようとか思ったんですかね…。
そうだとしたらやりすぎで、しばらく猫猫とギスギスしちゃうかも知れません。
壬氏の事、せっかくちょっと見直していたのに…私の中の好感度はダダ下がり中です。
このピンチ、猫猫はどう切り抜けるのか…?!
上司だから反抗するのも難しそうですが、なんかスカッとするオチにしてくれたらいいな…と期待しています。
今回の見どころは、壬氏が猫猫に蜂蜜を舐めるよう迫るシーンです。
猫猫を上回るド変態っぷりを晒し、この男…メインキャラなのに大丈夫なの?と心配になるほどでした。
ついに里樹妃暗殺未遂事件の尻尾を掴んだ猫猫。
彼女の推理が事件の全容を暴くまで、あともう少しです!
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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~3巻10話のネタバレでした。