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前回のお話では、猫猫がお忍びで街に行きたいという壬氏を変装させました。

ついでに緑青館に寄った猫猫ですが、何やら表情が暗く…。

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~5巻21話のネタバレ感想です。

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~5巻21話のネタバレとあらすじ

ボロボロの顔の女が自分を見下ろし、手を押さえつけ刃物を−−。

そんな悪夢で目を覚ました猫猫。

養父・羅門の元にいた猫猫は、緑青館に薬を持っていくよう頼まれます。

重い足取りで店に向かい、薬を渡すために部屋に入りました。

そこで眠っていたのは、夢に出てきたあの女…。

梅毒に身体を蝕まれる彼女に、莫迦な女…と猫猫は呟きます。

しばらくして、梅梅小姐が様子を見に来ました。

店に羅漢が来ている事を聞き、懲りないな…と嫌な顔をする猫猫。

壬氏に雇われていなかったら、今頃売り飛ばされていたかもよ!と梅梅は声を潜めるのでした。

翌朝も悪夢で目覚め、疲れた顔をしている猫猫。

そこに壬氏が現れ、妓女の価値を落とす方法があるのかと質問したのです。

身を売らない人気の妓女なら身体を奪い…子を孕ませればいいと、猫猫は答えます。

この答えを聞き、羅漢が気に入ったという妓女にした仕打ちを知るのでした…。

羅漢と仕事の話をした後、妓女への悪行を責める壬氏。

しかし羅漢は臆することなく、逆に自分が狙っていた妓女を壬氏に取られたと言い出したのです。

猫猫のことか…と気づいた壬氏に、果汁水を渡す羅漢。

そのうち会いに行くと伝えて下さいと言い、その場を去ります。

壬氏が猫猫に羅漢の事を言うと、彼女は怒りと憎しみで身を震わせるのでした…。

その後、水蓮に祭祀が近いことを聞いた猫猫。

外廷の医局にお使いを頼まれ、目を輝かせます。

医局の棚を覗こうとすると、以前軍部近くの庭で会った女性に頭を叩かれてしまうのでした…。

感想

前回に引き続き、緑青館にいる謎の女性に焦点が当てられていましたね。

今回は、猫猫に関係のありそうな人物の正体を推察するのに夢中になりました!

当たっていないものもあるとは思いますが、個人の感想なので多目に見てくださいね…。

まず1コマ目から、無惨な顔の女のアップで始まりドキッとしました。

鼻がある場所には虚ろな穴があり、これで生きているのかと思うと恐怖を感じるほどです。

原因は梅毒という感染症で、腫瘍が全身に現れて周辺の組織を破壊していました。

日本でも流行し、私も90代の祖母が罹ったのを知った事があります。

しかも、それを知ったのが…全然関係ない帯状疱疹で入院した時だったんです。

そして子供も母子感染するため、息子も一緒に治療していました。

何年も罹った事に気づかない病気なんですよね。

猫猫と何らかの関係がある人が、梅毒で臥せっている…。

しかも、彼女を「大姐」と呼んでいるんです。

もうすぐ妓女引退の歳だと言っていた梅梅小姐がそう呼ぶということは、年上なのは間違いないですよね。

梅梅が20代後半だと推定すると、大姐と呼ばれる女性は30代後半以上…。

猫猫は17歳なので、関係あるとすれば姉妹よりも母親の可能性が高そうだなと思いました。

そして、緑青館に通う羅漢…。

気に入った妓女に汚い手を使ったと言っていましたが、その被害者が大姐なのかもと推察しました。

彼のことを猫猫は心底憎んでいるようでしたが、もし母親である大姐を陥れた人物だと知っているなら当然の反応ですよね。

そして羅漢も、猫猫を「あの娘」と呼んでいるんです。

この字の上には傍点(強調)がつけられているんですよね。

ということは、その辺の女性たちに使う「娘」という意味ではないととれます。

…猫猫は羅漢の本当の娘、という可能性も否定し切れないでしょう。

そうだった場合、猫猫は相当複雑な家庭環境で生まれた事になりますね。

羅漢が猫猫を狙うのも、血の繋がった娘だからなのか…他の意図があるのか?!

どちらにせよ、猫猫が不幸になるような気しかしませんね。

猫猫を手に入れようとしている事に気づいた壬氏ですが、羅漢も黙ってはいない様子…。

自分の目的の為なら、再び汚い手を使いかねません。

彼のことを、とても頭がよく…人の才能を見抜く能力は長けているのにと評価していた壬氏。

仕事は出来ても、倫理的にアウトな人は絶対許しちゃいけないと思います!

こういう人は、味をしめると繰り返しますからね…。

壬氏に何とか、猫猫を守り抜いてほしいです!

今回の見どころは、猫猫が大姐と呼ばれる女性に会いに行ったシーンです。

同席した梅梅小姐との会話や、猫猫の悪夢のシーンから推理が膨らんでワクワクしました。

 

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~5巻21話のネタバレでした。

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